【20代が勝負】就活/シゴトで選ばれるヒトになる習慣

20代の過ごし方がキャリアの一生の土台となる

【Twitter買収の生々しい舞台裏】イーロンマスクの思考回路に触れてみる

はじめに

イーロンマスクが旧Twitterを買収するという衝撃のニュースが流れてしばらく経ちます。現在は社名、プロダクト名ともにXと改名し、大規模なリストラを始め、イーロンマスク本人による大改革が進んでいます。

そして、このイーロンマスクによるTwitter買収の裏舞台を詳細に明らかにした本が発売されいるのです!著者はリクルートやマイクロソフトとキャリアを積み、Twitter日本法人のCEOを務めていた笹本裕という方です。

早速読んでみたのですが、大変生々しく、そして具体的な話がてんこ盛りで、「あー。イーロンマスクと仕事するってどういうことか?」という問いに対する解像度が爆あがりします。

一言で言うと、イーロンマスクはTwitter買収後に敢行したのは「破壊」です。もうほんと結構全てを破壊してます。

アニメ好きの方にしか伝わらないかもですが、『僕のヒーローアカデミア』に登場する死柄木弔を彷彿とする破壊っぷりです。(流石に誇張しすぎかもしれませんが。そのくらい衝撃の改革を実行してます)

そんな衝撃のイーロンショックを具体エピソードから学べる優良コンテンツと感じたので、ぜひ仕事でバリバリ成果を出して、成長したい!という方にイーロンマスクの思考から何を学べそうか?という問いに対する個人的な見解を記載してみようと思います。

絶対に読んでほしい一冊

タイトル:イーロン・ショック

著者:笹本裕

イーロンマスクはこう考える

具体的なTwitter買収の舞台裏については、本著をぜひ読んでいただきたいので、割愛としますが、本記事では、本著で語られている具体的なエピソードからイーロンマスクの考え方について、いくつかTipsとして抜き出し、20代のうちに仕事で成果を上げるために糧となるものを3つご紹介できたらと思います。

  1. 許可をもらってからやるではなく、やってから許可をもらえ

  2. ディスカッションで答えを探っていく
  3. 一旦ボールを極端に右に投げてから調整する

一つずつ見ていきましょう。

許可をもらってからやるではなく、やってから許可をもらえ

買収後、イーロンマスクが大規模なリストラを敢行したのは有名な話です。イーロンマスクはリストラのみならず、全ての経費をストップせよ。という命令が敷かれていたそうです。

その中でも日々の目の前の業務は回していかなければなりません。具体的な営業活動については、「やれ」とも「やるな」とも言われなかったそうです。

ただ強く要望されるのは、コストカットについてのみ。そんな中で著者の笹本さんはいちいちイーロンマスクの許可をとることなく、自分の判断で、目の前の仕事を推進していったといます。

その姿勢に対して、イーロンマスクは「許可をもらってからやるのではなく、やってから許可をもらえ」と発したそうです。

しかしやった上で、失敗した場合はクビ覚悟で、になりますが。笑

ディスカッションで答えを探っていく

イーロンマスクはプレゼンが嫌いだそうです。一方的に、情報をインプットされることも自分が一方的にアウトプットすることも嫌うといいます。

では、どうイーロンマスクと働く人がイーロンマスクとコミュニケーションを取るのかというと、3行以内の箇条書きに伝えたいことをまとめ、その文章をベースにディスカッションをしながら、意思決定をしていくそうです。

このやり方はもちろんイーロンマスクはとてつもなく忙しく時間がないので、一方的なインプットの時間がないと言うのもありますが、イーロンマスクはこのディスカッション形式で物事を意思決定することを好んでいたそうです。

 

一旦ボールを極端に右に投げてから調整する

イーロンマスクはTwitter買収後、徹底したコストカットを敢行したことは前述のとおりですが、この強度が尋常ではなかったそうです。

なんと従業員の給与振り込みも一時的に未払いになってしまっていた状態とのことでした。

しかし、この極端のやり方により、見過ごされていた無駄なコストを大きく削減することにもつながったと言います。

例えば、Twitterではセールスフォースを利用していたみたいですが、アカウントのクリーニングの運用がされておらず、日本法人の社員数は200名くらいに対して、アカウント数が数万アカウントまで膨れ上がってしまっていたそうです。

もちろん給与未払いは大問題ですが、極端に変化をまず起こすことで、無駄なものを一掃でできる。変化させた上で、真に必要なものは、再度戻せば良い。そんな考え方なのです。

もし明日働く会社がイーロンマスクに買収されたら?

本著で紹介されているイーロンマスクの思考が具現化されたエピソードをご紹介してきました。

では、もしあなたが今まさに働いている企業が今日イーロンマスクに買収されたら?と考えたらいかがでしょうか。ゾッとしますね。

私は絶対にやっていける気はしません。笑 が日本で働いているとクビになる、と言う経験はし難いかもしれませんが、アメリカでは当たり前。

今後日本も2030年問題も控える中で、会社に依存しない力をつけることは求められるでしょう。

本著では、その力を「問題提起力」であると主張しています。AI時代、問題を解決するケーパビリティはどんどんAIに置き換えられていくかもしれません。

そんな中で人間が価値を発揮するには問題は何か?と言う上流を思考することにあるのです。

イーロンマスクの様々なびっくり仰天のエピソードを本著から得て、刺激を得つつ、自分がもしイーロンの元で働くことになったら、どんな問題提起をイーロンマスクにできるか?

そんな問いを持ちながら、目の前の仕事に向かうといつもより少し背筋がピッとなり、良いアウトプットが出せるかもしれませんね。笑

終わりに

本著を手に取ったきっかけはイーロンショックというタイトルもありますが、一番の理由は著者の方の経歴です。

元リクルートの方というのありますし、マイクロソフトでビル・ゲイツとの仕事の接点があり、そしてTwitterでジャック・ドーシー、そしてイーロンマスクと言う現代を代表するCEOと仕事で接点がある日本人はなかなかいないのではないでしょうか。

そんなすごい人との接点をもつ笹本さんが本でどんなことを語るのか?が純粋に気になり本著を手に取った次第です。

とてもドラマチックな内容で自分の働き方を考えるきっかけにもなると思うので、ぜひ本著を手に取って見てください!

参考著書