こんにちは。
今日は、就活中に哲学の本を読むメリットについて、僕の就活時の経験談を踏まえ、書いてみようと思います。
哲学と聞くと、あんまり実態イメージできないですよね。なんとなく、宗教とか、ソクラテスとかを思い浮かべるのではないでしょうか。
僕も就活中に色々な哲学本を読むまでは、哲学には全く興味はありませんでした。そもそも日本の教育で哲学に触れることってあまりないですし。
しかし、僕の行き詰まっていた就活に活路を見出してくれたのが、哲学でした。哲学本を読んだので、数多くの企業から内定をもらったと言っても過言ではないと思います。ファーストキャリアとして選び、今勤めているリクルートもその中の一社です。
そこで今日は、僕の就活プロセスにおいて哲学本がどのような役割を果たしたのかを書いていこうと思います!
<目次>
①僕の就活
②哲学とは
③哲学本を読んで内定に繋がったワケ
④超お勧め哲学本2選
⑤終わりに
<①僕の就活>
まず、哲学本が僕の就活に役立ったことをお伝えする上で、前提僕の就活がどんな感じのプロセスを経たのか、を簡単に全容をお伝えできたらと思います。
<サマーインターン落ちまくった撃沈期>
大学3年生のサマーインターンから僕の就活は始まりました。僕の就活開幕戦であるサマーインターンはもう壊滅。何をすれば良いかよくわからない中で、なんとなく有名そうな企業にとりあえずESを送っていたら、案の定、全てお祈りを食らうことになりました。
僕の就活は、そんな最悪の幕開けでございました。
<ベンチャーインターン参加で世界が広がった期>
大手インターン全滅していた僕にある出会いがありました。リンクアンドモチベーションという会社のインターンの選考に進んだ際、お世話になったメンターの方から、大手がダメなら、ベンチャー企業のインターンに参加してみてはどうか?とアドバイス受け、その方にベンチャーインターンをいくつか紹介いただき、とりあえず手当たり次第参加しました。
このベンチャー企業のインターン参加が僕の転機でした。何が転機だったのかという、インターンが楽しいのです。楽しいと感じたのは2つの観点。インターンのコンテンツ自体めちゃ面白い企業が多い。そして、インターンのワークで同じグループになる就活生との新しい出会い。この2つです。
面白いコンテンツでいうと、覚えているのが、UTという会社のインターンに参加した時のお題が、買収先の企業を再生させる案を出せ、というもの。買収先の色々なデータを与えられ、買収先の従業員にこれからの戦略を伝えるというものでした。
これすごい面白かったです!ありがたいことに、優勝し、めちゃくちゃ美味しい焼肉をチームで勝ち取りました。
そして、就活生との新たな出会い。就活での人との出会いの数だけ僕には気づきがありました。そんな考え方するのか、そんな価値観があるのか、など。就活中に知り合って今でも仲良くしている人は多くいます。
<自己分析モヤモヤ期>
そんなベンチャー企業のインターンに参加しまくり、楽しくなっていた僕ですが、モヤモヤ期に突入します。ベンチャーのインターン行きすぎたせいか、1月になっても大手のインターンに1つも行けていないことにふと気づきました。はい。今更です。
まあ、気づくのが遅いのを嘆いてもしょうがないので、マッチャーを使っていろんな方にお話を伺いました。その中で気づいたのが、自己分析の甘さ。将来何をしたくて、今どんな価値観を持っていて、みたいなことが全く言語化できませんでした。そもそも苦手でした。
<覚醒期>
そんなモヤモヤを抱えたまま、2月に突入。エントリーが続々と開始される3月まで時間がないです。やばい。そんな時、ふと本屋で目にとまったのが、「哲学のススメ」 という本。
この本で、哲学がまさしく就活と直結する学問ということを学びました。それ以降、哲学本を読み、問いを設定し、思考する。このサイクルを繰り返すことで、自分の価値観が徐々に明確になり、自信を持って自分をアピールすることにつながり、結果多くの企業から内定を頂くことができました。そう思ってます。
ざっくりですが、僕の就活はこんな感じで、紆余曲折ありました。
<②哲学とは>
そして、哲学と就活を紐付ける上で、哲学ってなんなのだろう?を簡単にお伝えできたらと思います。
哲学の定義は人それぞれ沢山あると思います。ググってみる以下定義がヒットしました。
人生・世界、事物の根源のあり方・原理を、理性によって求めようとする学問。また、経験からつくりあげた人生観。▷ ギリシア philosophia (=知への愛)の訳語。「哲」は叡智(えいち)の意。
ふむふむ。なるほど。って感じですね。僕なりの勝手な哲学の定義をしておくと、「答えのない問いを設定し、その問いに対して持論を持つこと」と定義すると思います。
それこそ、就活は答えのない自分の今後の人生について考える活動と言い換えることができると思います。まさしく就活は哲学である、と言えないでしょうか。
<③哲学本を読んで内定に繋がったワケ>
お待たせしました。本記事の主張である、就活において哲学本を読むメリットについて、最後お伝えしようと思います。
大きく分けると3つメリットがあったなと思います。
<抽象的なことを思考する方法がわかった>
まず、抽象的なことを思考する習慣がついたことが大きいなと思います。哲学で有名な問いは、幸福とは何か?でしょうか。この幸福のような形の見えない抽象的な概念の定義やイメージを思考することで、抽象的な概念の解像度をあげ、具体のイメージに接続し、その概念を腹落ちさせるという力がついたと思います。
例えば、働くとは何か?という問いに対して、僕が今持っている具体のイメージは、「関わる人の悩み事を引き出すこと」といった感じでしょうか。
皆さんは、働くとは?という問いになんと答えるでしょうか。
<哲学の問いと就活での問いの親和性が高かった>
前の章でも少し触れましたが、就活は、哲学を追い求める活動だと思ってます。グーグルにヒットした哲学の定義を再度引きます。
人生・世界、事物の根源のあり方・原理を、理性によって求めようとする学問。また、経験からつくりあげた人生観。▷ ギリシア philosophia (=知への愛)の訳語。「哲」は叡智(えいち)の意。
まさに、就活はキャリア=人生をあり方を考える活動ですよね。哲学の定義とほとんど同義ではないでしょうか。
<他の学生との差別化ができた>
最後のメリットが、他の学生との差別化です。もう単純に、就活と哲学を紐付ける学生なんて珍しいですよね。そもそも哲学に興味を持つ学生も少ないと思いますし。
しかし、前回の記事でも書きましたが、アメリカのハーバードやスタンフォードの超名門校では哲学の授業がとても人気を集めたりしてます。それだけ、哲学は社会において重要なリベラルアーツなのですね。
僕は、面接で哲学本を最近読んでいることや、その本から学んだことを話したらしてました。効果の実証はできませんが、内定を獲得した要素であったと思ってます。
<④超お勧め哲学本2選>
では、最後に僕が就活中に読んだ哲学本でお勧めの本を2つほど紹介しておこうと思います。ぜひ自己分析に行き詰まりを感じている方は、時間がある時にどれか読んでみてください。
<嫌われる勇気>
まず最初にお勧めするのが、『嫌われる勇気』です。こちらの本は、一時期とても有名になった本なので、すでに読まれた方も多いかもしれませんね。
この本の主張は、「自分の人生を生きよ」です。就活で、自分らしく、とよく聞くかもしれませんが、この自分らしくがよくわからず、この本を購入した気がします。
本の詳細は、書きませんが、僕が印象に残っている問いは、「信用と信頼は何が違うのか」というもの。あんたはなんと答えるでしょうか。
<ハーバードの人生が変わる東洋哲学>
2冊目は、『ハーバードの人生が変わる東洋哲学』という本です。この本の著者であるマイケル・ピュエット氏はハーバード大学の中国史教授です。
僕はまんまと「ハーバード」の錯覚でこの本に魅力を感じて購入したのですが、この本で東洋哲学に触れました。ちなみに、スティーブ・ジョブズが禅に精通していたことは有名な話ですね。
こちらの本も詳細は割愛しますが、僕が印象に残っている主張が「ありのままの自分を受け入れるな」というもの。え。さっき、就活でよくありのままの自分でいろ!とか聞きますけど、と感じた方。僕も当初そう思いました。しかし、この本のアンチテーゼに触れることでグッと自分の世界が広がったことを思えています。僕が特に印象に残っている一文だけ、引きます。
真の自由は自分が中核の部分では何者であるかを発見することで得られるとわたしたちは教わるが、その「発見」こそ、これほど多くの人を無頓着の時代に閉じ込めてきたものの正体だ。わたしたちの行く手に立ちふさがっているのは、わたしたち自身に他ならない。
え、どういうこと?ですよね。
東洋哲学に触れてみたい!と感じた方はぜひ読んでみてください!笑
<⑤終わりに>
今回は、就活で哲学本を読む意義について記事を書いてきました。最初は哲学本は抽象度が高い問いが多く、あまりピント来ないかもしれません。しかし、哲学で得た問いと就活を結びつけ、色々な人に持論をアウトプットすることで、きっとどんどん哲学の面白さを感じるはずです。
もし、僕でよければいつでも壁打ちしますので、TwitterよりDMください!今日は以上です。