こんにちは。
今日は、リクルートの採用要件についての記事を書いていこうと思います。就職活動で重要なことは、自己理解もありますが、会社がどのような人材を求めているのか?つまり、採用要件を熟知することが重要です。採用要件を知った上で、面接で臨むのと、知らないままで臨無のとでは、合格率は全く違うと思います。
そこで、今回は、リクルートの採用要件を、社内で浸透している”ある理論”をベースに考えていけたらと思います。リクルートの企業分析として役立てていただけたら幸いです。
<目次>
①採用要件とは?
②リクルートで浸透している”経験学習理論”
③今からでもできる、リクルート人材になるためのアクション
④終わりに
<①採用要件とは?>
では、そもそも採用要件とは何か?なぜ就職活動に置いて、企業の採用要件を理解することが重要なのか?について、の前提を書いていこうと思います。
採用要件とは、「採用活動を行う際に、どんな人材を採用をするのか、をスキル・マインド・経験などの観点で、明確に定めたもの」と定義して見ます。
つまり、「うちは、こんな人が欲しいですよ!」について、言語化されているものが採用要件なのです。採用要件を知っていれば、面接で、採用要件に合う経験、マインド、(もし突出したスキルがあれば、スキルも)を重点的にアピールすることができます。つまり、内定の確率が上がるのです。
では、どのように内定を獲得したい企業の採用要件を知れば良いのでしょうか。まあ、おそらく一番最初に思いつくのが、そう、Google先生ですね。では、リクルートを例にGoogleで調べて見ましょう。
「リクルート 採用要件」検索。
<出所>
当たり前ですが、リクルートの採用ページが出てきました。リクルートの採用ページをのぞいてみると、よくわからん3つの英語フレーズが書いてありますね。
・WOW THE WORLD
・BET ON PASSION
・PRIORITIZE SOCIAL VALUE
リクルートらしく横文字。詳しく読みたい方は、リクルートの採用ページでご確認ください。おそらく、採用要件は、上記3つの英語フレーズみたいです。ですが、いまいち、ピンとこないですね。なぜなら抽象度が高いからです。では、どのように、採用要件の文言の解像度を上げていけば良いか、というと、僕は社内で浸透している”言葉”だと思います。
企業文化が浸透しているか否かを判断するには、言葉に着目すると良い、と以前の記事で書きました。お時間があれば、前の記事もチェックして見てください。
では、1つ、先ほどの採用要件の1つ、「WOW THE WORLD」について、リクルートの社内の言葉としてどのように浸透しているのか?について、見ていきましょう。
<②リクルートで浸透している”経験学習理論”>
「WOW THE WORLD」の採用要件には、採用ページにて、以下補足がついてます。
世界中があっと驚く未来のあたりまえを創りたい。遊び心を忘れずに、常識を疑うことから始めればいい。良質な失敗から学び、徹底的にこだわり、変わり続けることを楽しもう。
ここで、重要な文言が、”良質な失敗から学び、徹底的にこだわり、変わり続けることを楽しもう”の部分。この言葉をよく表していて、リクルート社内でとても浸透しているある”理論”があります。それが、”経験学習理論”です。この理論は、簡潔に説明すると、人間が効率的に学びを深め、成長するためにはどのようなプロセスを踏むべきか?について組織行動学のデイビット・コルブという学者が提唱した理論です。
この理論は、いたってシンプル。以下の図をご覧ください。
<出所>
https://www.zuken.co.jp/club_Z/z/column/cn245/027/col_130530_2.html
①何か具体的経験をする
②経験を内省、つまり振り返る
③内省したことを概念化、つまり抽象化する
④抽象化した学びを他の経験でも転用する
この①〜④のサイクルを回し続けることが人間にとって、最も効率的に学べる方法である、というのが”経験学習理論”です。
リクルートはこの経験学習理論が大好きです。新卒でリクルートに入社してから、この理論に触れた回数は、枚挙にいとまがありません。この理論から”内省”という言葉がリクルートでよく飛び交う言葉になったのだと思います。
先ほどの採用要件の「WOW THE WORLD」に戻りましょう。”良質な失敗から学び、徹底的にこだわり、変わり続けることを楽しもう”を言い換えると、経験学習理論のプロセスで、①数多くの経験をし、②失敗の要因を分析し、③失敗から得た教訓を言語化し、④別の経験へのコミットメント度を向上させるになるかと思います。
つまり、リクルートは、経験学習理論のサイクルを回すことができる人材が欲しいのです。
<③今からでもできる、リクルート人材になるためのアクション>
リクルートは、経験学習理論のサイクルを回せる人材が欲しいことは第2章で説明しました。では、リクルートが求める人材になるためには、どうすれば良いでしょうか。やることが2つです。
①経験学習理論のフレームに沿って、過去の経験を棚卸しする
②経験学習理論のフレームに沿って、”今”経験したことを振り返り、学びとして言語化する習慣をつける。
まず、①について。
自己分析をすると、思考があっち行ったりこっち行ったりと、整理されないことがあるかと思うので、経験学習理論のフレームで、①過去に何を経験したか②その経験で何を感じたか③学びは何だったか④学びを社会人で活かすとするとどう活かせそうか、この流れで書き出せが、思考が整理されると思います。かつ、面接で、このフレームで話せば、面接官も経験学習理論を回せそうな人材だ!と思ってくれたらもうラッキーです。
次に②について。
過去の経験だけで経験学習理論のサイクルを回すのだけでは不十分です。リクルートでは、毎日この経験学習理論のサイクルを回すことが求められます。
ですので、今日の経験を振り返り、概念化してみましょう。まあ、いわゆる日記ですね。今日、何か感動しましたか?あなたはなぜ感動したのですか?感動した理由はあなたの価値観ではないですか?その価値観は、社会人になってから、どう活かせそうですか?
最初は、毎日やることはしんどいかもですが、日記感覚で最初は気軽に”内省”の習慣をつけていきましょう。
<④終わりに>
今日は、リクルートの採用要件について書いてきました。
リクルートでは、本当に”経験学習理論”が根付いていると思います。リクルートから内定を撮りたいのであれば、今この瞬間から、経験から学びを抽出し、他の経験に活かす、という思考・行動を習慣化しましょう。
経験学習理論について、もっと深く知りたい!という方は以下の本はよかったです。おすすめなので、お時間あればぜひ。