こんにちは。
今日は、リクルートの企業分析を目的に、「スタディサプリ(以後スタサプ)」に焦点をあて、記事を書いていこうと思います。
<目次>
①スタサプの潜在的強さについて
②EdTechの可能性
③終わりに
<①スタサプの潜在的強さについて>
先日、リクルートの決算に関する記事を書いた際に、コロナ禍でもスタサプの成長がすごい!と述べました。決算の分析記事、もしお時間あればみてみてください。
今回は、スタサプのサービスとしての強さ、について着目し、記事を書いて行きます。
【教育産業の市場規模ってどのくらい?】
まず、スタサプのサービスとしての潜在的強さを考えるにあたり、スタサプが属する教育産業の全体パイがどのくらいの規模なのか?を把握する必要があるかと思います。
<出典>
https://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/mirainokyositu/pdf/001_03_03.pdf
少し古いデータですが、2015年時点での日本の教育産業の市場規模は、2兆5006億円とのこと。内訳は上記の表の通りです。スタサプがカバーしている領域で行くと、学習塾・予備校市場と英会話・語学学校市場のパイに属しているので、全体のパイでいうと、約1兆2000億円ほどの市場に置いてスタサプはサービスを展開していることになります。
学習塾・予備校市場で行くと、ベネッセが巨人ですね。売上4500億円くらいらしく、高いシェアを占めていることがわかると思います。
リクルートは、ITの力を使い、どこまで全体パイからシェアを取れるか、が重要になります。
【スタサプの会員数ってどのくらい?】
先日書いた記事では、以下グラフを元に、現在100万人くらいの有料会員では?と予想してました。
が、以下の記事を見ると、コロナ禍で僕の予想より、ぐんと伸び、2020年6月のタイミングで140万人にまでいったとのことです!すごい!ちなみに、以下の記事のグーグルの提携については、知らなかった。勉強になりました。
コロナを追い風に、グイグイ教育産業の市場シェアを取りに来ていることがわかるかとおもいます。
<②EdTechの可能性>
スタサプの成長の背景には、世界的なEdTechの普及があります。
<出典>https://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/mirainokyositu/pdf/001_03_03.pdf
世界的に見ると世界でのEdTechの市場規模は、5年で約2倍にまでなっています。特に、後進国では、安く、教育が受けらえるEdTechは非常に注目されています。
そして、実は、リクルート、日本だけでなく、世界でもスタサプ同様のEdTechサービスを展開しているという事実をご存知でしょうか。
リクルートは、2010年に英国で設立された「Quipper」というサービスを2015年に買収しています。このサービスをリクルートは、フィリピン、メキシコ、インドネシアの3か国で展開しています。なぜなら、3か国とも日本と同様に受験勉強の文化が根深いから。
リクルートは、自社サービスで培ったナレッジ・ノウハウを買収先の企業に移植することがとても得意です。Quipperも当初無料で展開してましたら、スタサプのサブスクモデルのノウハウを取り入れ、急成長してます。
リクルートは、日本のみならず、すでに世界の教育産業にまで目が向いているのです。すごいですね。
<③終わりに>
今日は、リクルートの企業分析を目的に、特にスタサプに着目して記事を書いて来ました。
僕は、就活している時、実は、スタサプの成長がすごいことを分析で仮説をもち、スタサプの起案者に会いたい!とメンターに伝えたところ、なんと合わせてくれました!(メンターさん、ありがとうございました。)
僕のその時、スタサプやQuipperに関する質問を多くさせていただいていたのですが、印象に残っているのが、当時のQuipperの課題感について。
「後進国でサービスを展開しているだけに、決済の部分が課題になっている。そこで、リクルートとして後進国の決済のインフラになれるような何かを仕掛けられたらな、とは思っている。」
なんか、その時、すげ、と思って、リクルート、入りたいな、と漠然と思ったことをスタサプの記事を書きながら思い出しました。
今日は以上です。