”勝負師”と聞いてあなたどのような人物を思い描くでしょうか。上記の画像のようにギャンブラーを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし”勝負師”はスポーツやビジネスで成果を上げる人には欠かせない性質なんではないかと私は考えています。
そこで、”勝負師”とは何なのか。どうビジネスで成果を出すことと”勝負師”であることが繋がるのか。
そして”勝負師”になり、勝ち続けられる人になるにはどう思考/行動すべきかについて、ある漫画からヒントを得ながら紐解いていけたらと思います。
”勝負師”とは何かを学べる漫画
ワンナウツ
勝負に勝ち続ける人がどんな人なのかを大いに学べる漫画が『ワンナウツ』という漫画です。
ワンナウツの魅力とあらすじ
『ワンナウツ』は、甲斐谷忍による野球と心理戦を融合させた漫画です。
主人公の渡久地東亜(とくち とうあ)は、沖縄の裏社会で行われるギャンブル野球「ワンナウツ」で無敗を誇る天才ピッチャーです。彼は冷静で計算高い性格を活かし、卓越した心理戦術で相手を打ち負かします。
物語は、プロ野球チーム「リカオンズ」のエース、児島弘道が、東亜との勝負に敗れた後、彼をチームにスカウトするところから始まります。東亜は「1アウトにつき500万円、1失点で5000万円を支払う」という異例の契約でプロ野球に参入し、野球の試合で次々と心理戦を繰り広げながら、チームを勝利に導いていきます。
この漫画は、単なるスポーツ漫画にとどまらず、知略と戦略が交錯する緊張感溢れる展開が魅力です。
”勝負師”はこう考える
では、ワンナウツの主人公である渡久地東亜のセリフから勝負師とは何か、そして真の勝負師はどのように物事を思考するのかについてご紹介していきます。
危機意識のない勝負に勝利などない
スポーツなどのわかりやすい勝ち負けがあるものもそうですが、仕事やプライベートで何かに取り組む際、「まあ、ある程度やればいいかな」とあまりコミットしないことって多々あるのではないでしょうか。
際たるものがダイエットだと思います。かくなる私も何度もダイエットに取り組むもその数だけ挫折をしています。
東亜はこの何事かにコミットできない要因をずばり言語化してくれているのではないでしょうか。
何事にも「危機感」を持って取り組むこと。その取り組みがなされない場合のバッドシチュエーションを想像し切ること。それが勝負する上での大前提なのかもしれません。
自信とは楽観的勘違い
仕事で大きなプロジェクトを任されたが、今の自分では到底成果を上げることができない。そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
そんな時に大事なスタンスが「楽観的な勘違い」を意図的に持つこと。つまり、根拠のない自信を持つことではないか。
事実、東亜がこの発言をするシーンは、いわゆる大谷翔平がわんさかいるチームと試合をする場面。当然、「勝てるわけない」と思いますよね。
しかし、東亜の仕掛けもあり、リカオンズが自信を持つと、なんと勝利を収めるのです。
やる前からできない、と思ってしまうことこそが勝負をする前から負けを認めているようなものなのかもしれません。
どうせ勝負をしなければいけないなら、根拠のない自信も武器にする。そう東亜から学びを得られますね。
弱点をも補って余りあるほどまで長所を伸ばす
自分の弱みは明確に言語化できているが、一方で強みは?と問われるとなかなかうまく言語化できていない方も少なくないのではないでしょうか。
私は大学生のキャリア支援として多くの学生の方と面談をした経験から東亜がいう強みにフォーカスしきれている方は確かに少ないと感じています。
そして、仕事においてもどうしてもまずは自分は足りない部分に目がいってしまい、悩み続けてしまう人も多く目にします。
弱みをいくら磨いても勝てないなら、その努力はなんのためにしているのか。東亜からはそう問われていると思います。なんのために仕事をしているのか?という問いにもなるかもしれません。
弱みをなくすことで、成し遂げたいことが本当に実現するのか?を改めて自分へ問う必要があると感じます。
終わりに
私は本当にこのワンナウツという漫画は大好きです。結構バイブルとも思っているほどこの本には仕事で成果を上げる上での考え方の教えが多く含まれていると思っています。
本記事では、3つしか紹介できませんでしたが、その他にもたくさん東亜から学べることがたくさんあるので、ぜひ本記事を最後まで読んで頂いた方はワンナウツ、ぜひ堪能されてください!
参考著書