はじめに
本記事を読んでいる方はもしかしたら就活や転職真っ只中の方が多いかもしれません。就活において自己分析、いわゆる自分を知ることが重要であることは言わずもがなかと思います。
しかし、一体自己分析とは何をしたらいいのかと尻込みしてしまう方も多いのではないでしょうか。私も就活を始めてすぐは、自己分析がわからなすぎて、立ち止まる時期がありました。
あくまで、私の見解ですが、自己分析とは自分が好きなことと嫌いなことを棲み分ける作業なのではと思っています。そして、自分の好きなことを知る上で、“喜び”という感情について理解することが自己分析の最初の一歩なのでは?というのが、私が就活を終え、出した結論です。
そこで、本記事では、就活で自己分析に行き詰まってしまった方、また自分の感情と向き合い、好きなことを明確にしたい方に向けて、“喜び”という感情が何者なのか?ということについて、私が学んだことを踏まえ、持論をお伝えできればと思います。
私が喜びについて書こうと思った背景
自己分析とは、感動した経験と向き合うことである
僕が今回、”喜び”ということについて記事を書こうと思った背景は2つあります。1つ目は、自己分析において一番大切なことは、日々過ごす中での”感動”にアンテナをはることである、という持論があり、”感動”の瞬間にはかなりの確率で喜びという感情がセットであるということです。
TEDで学んだ"喜び"という概念
そして、最近、というか今日イングリッド・フェテル・リーという世界的イノベーションファームIDEOのニューヨークオフィスにてデザイナーディレクターを務めている方の「Where joy hides and how to find it」というTEDトークを見たからです。
このトークでは、”喜び”と”幸せ”の違いとは?”喜び”と”モノ”との関係についてなどとても興味深い主張が多く、僕も改めて自分にとっての”喜び”ってなんなのだろうか?を考えたい。これが2つ目の理由です。
参考TEDトーク:where joy hides and how to find it
”喜び”という感情について
時間があれば、ぜひ「Where joy hides and how to find it」のトークを見て欲しいのですが、時間がない方のために、エッセンスだけ共有します!
”幸せ”と”喜び”の違いとは
まず、なるほどな!と思った比較でいうと、”幸せ”と”喜び”の違いについて。皆様はこの2つの言葉の違いを言葉にするとするとなんて定義するでしょうか。イングリッドさんの主張を引用します。
”幸せ”は持続的に良い状態でいることをいい、家庭や仕事、人間関係、人生の目的などの多くの側面が絡んでいるため、簡単には手に入らず、努力して目指すべきものと考えられることが多い。これに対し「喜び」はもっとシンプルで、瞬間的で強烈な感情体験である。
つまり、”幸せ”とは中長期的に積み上げていくことで得られる感情。一方で喜びとは瞬間的に得られる感情という違いがあるみたいです。皆様はどっちの感情が重要だと感じるでしょうか。
一般的に、”幸せ”が重要視されることが多い。しかし、喜びという感情のパワーは大きい。それが、イングリットさんの主張になります。
”喜び”という感情の影響
では、”喜び”という感情が我々にもたらすものはなんなのか?についてもイングリッドさんの主張を引用します。
喜びは自然によって人間に「報酬」として与えられた感情である。喜びを感じる時、私たちは気分がよくなり、不安やストレスが和らぎ、生産性や記憶力が高まり、人との絆が深まることが、多くの研究によって示されている。
喜びはただその場の幸福感を高めるだけでなく、心身の健康を保つ上で欠かせないものである。幸せを見つけにくい時期にも、喜びの感性を磨くことによって、悲しみやつらさから逃避するどころか、それとも向き合い、乗り越えていく力を高めることができるのだ。
<引用もと>『Joyful 感性を磨く本』
つまり、喜びという感情は、中長期的な幸せを構築する上で、とても重要な感情であるということです。特に、キャリアについて考え抜く就活期間中は、この喜びという感情にアンテナをはり、自分はどんなことに喜びを感じるのか?いつ?誰といるときに?を自問し、言語化する価値があると思います。
ちなみに、引用元にあるように、TEDトークの内容がより詳細が書かれている著書も出ています。僕はすぐ買ってしまいました。気になる方は本も合わせてぜひ”喜び”についての学びを深めていただけたらと思います。
なぜ”喜び”を知ることが重要なのか
前章の最後にも書きましたが、”喜び”という感情への理解を深めることは、自身の人生を充実なものにするためには不可欠であると私は思います。特に、就職活動においては熟考し、言語化した上で、企業を選ぶべきでしょう。
私の例を出しましょう。私は、好奇心がとても強く、何か新しいヒト・モノ・コトとの出会いが大好きです。いわゆるアハ体験をしたときにとても”喜び”を感じます。
その点でいうと、僕がファーストキャリアで選んだリクルートはとても良い環境だと僕は思ってます。なぜなら、変化することが大好きな人たちばかりだし、会社としても変化を常に前提に動いている。
例えばですが、もし私が変化の遅い、かつあまり起こらない業界、そうですね、例えば、鉄道業界などの企業に身を置いていたらおそらく”喜び”を仕事で感じることは少なかったのではと思います。
つまり、”喜び”という感情を理解し、自分にとっての”喜び”が芽生える状態を言語化することは、仕事を充実にすることにつながり、それは人生を充実なものにすることにつながるのです。僕はそう思ってます。
ちなみに、前章で紹介した書籍に自分の”喜び”を理解するワークシートが入っているので、購入した方はぜひ活用してみることをオススメします。
終わりに
さて、今日は”喜び”という感情をテーマに記事を書いてみました。抽象的な概念をしっかり考える機会ってあまりないと思います。社会人になると意思を持って自分で時間を取らない限り、きっと一生「成長」「幸せ」そして「喜び」みたいな抽象度高い概念を腰を据えて思考し、自分なりに思考し、言語化し、そして自分の人生に活かすことはないと思います。
なので、ぜひ時間がある学生のうちに、欲を言えば就活前に抽象的な概念を考えつくす習慣をつけられると社会人になって強いと思います。僕はとても後悔しています。全く考えることをしなかったので。笑
合わせて読んで頂きたい自己分析に役立つ記事
自己分析に役立つ記事は他にもいくつか投稿しているので、合わせてぜひ参考にしていただけたらと思います。
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