本記事では、リクルートでキャリアを積みたい!と考えている学生の方や若手社会人の方に向けて、リクルートの全社戦略について、知るきっかけをご提供できたらと思います!
企業分析は、就職活動においてとても重要です。何故なら、無事に入社したとしても、文化にミスマッチがあったり、企業が倒産したりしたらあなたの就職活動に注いだリソースが全て無駄になるからです。
本記事から、少しでもリクルートや行っているビジネスや全社戦略についての気づきを得て頂けたら幸いです。リクルートに関する情報は定期的に記事にしていきたいと思うので、リクルートについての情報を少しでも集めたい方は本ブログを是非チェック頂けますと幸いです!
<目次>
リクルートが展開しているビジネスとは?
リクルートの全社戦略とは?
終わりに
<リクルートが展開しているビジネスとは?>
まず、リクルートが展開しているビジネスやビジネスモデルについて簡単にお伝えしたいと思います。
リクルートは、大きく以下3つのセクションで展開しているビジネスを分けています。
1HRテクノロジーでは、indeedやGlassdoorといった海外のHRテック企業が属しているセクションになります。
特に、indeedは「仕事探しはindeed」のテレビCMでお馴染みの方も多いのではないでしょうか。indeedはリクルートが2012年に買収したアメリカを本拠地とするテック企業です。リクルートは、このindeedがまだ赤字を出している段階で成長の可能性を見出し、1000億以上を使い、買収しています。
今では、indeedはリクルートの高い成長率を支えるビジネスに成長してます。1000億の投資が何十倍にもなって返ってくる可能性を秘めています。
そして2つ目はメディア&ソリューションの部門。
ここは、主に国内で展開しているビジネスが属しているセグメントです。皆様のお馴染みのサービスも多いと思います。
人材領域では、リクナビやタウンワーク、そして販促領域では、スーモやホットペッパービューティーなどになります。
そして3つ目が人材派遣の部門です。
文字通り、人材派遣を展開している企業が属しているセクションです。ここには、国内・海外双方の人材派遣企業が属しています。
2014年には、オランダの大手人材派遣企業のUSG Peopleを多額で買収し、このセクションの仲間に入ってます。リクルートの人材ビジネスにおけるグローバルのプレゼンスが高まる一つの要因となった買収でした。
そして、リクルートが多く展開しているサービスのほとんどを支えているビジネスモデルがリボン図モデルと呼ばれるビジネスモデルです。
人材領域でいくと、仕事を探しているカスタマー(個人ユーザー)と人材を確保したいクライアント(企業)をリクナビという媒体を通じてマッチングする。そして、リクナビはカスタマーは無料で使え、企業から広告掲載としてマネタイズする。これがリボン図モデルと呼ばれるビジネスモデルです。
今では、Googleやメルカリなどのいわゆるプラットフォームと呼ばれるビジネスモデルと近しいと思います。
Googleよりはるかに先駆けてリボン図モデルを展開していたリクルートは強い。
<リクルートの全社戦略とは?>
では、ざっとリクルートが展開しているビジネスをお伝えしたところで本題の全社戦略に入りましょう。
リクルートの全社戦略は大きく分けて、グローバル(海外)と国内で分かれると思います。
まず、グローバル戦略についてです。
リクルート全体収益おける海外売上比率は50%目前になってます。そして、主に海外の収益を押し上げるための戦略が買収です。
リクルートのグローバルにおけるプレゼンスが年々増しています。その大きな要因がindeedの急速な成長でしょう。前にも少し触れましたが、リクルートは2012年に売上がまだ微々たる、かつ赤字を出している段階のindeedを巨額の資金を投じて買収してます。そして、その後、indeedとのシナジーを狙って、Glassdoorという転職口コミサービスを展開している企業も巨額の資金で買収してます。
つまり、リクルートは、indeedのようなテクノロジーを起点として有望なプロダクトをもつ企業を買収することで、グローバルのプレゼンスを高めることが戦略でしょう。
次に国内ビジネスの戦略についてです。
国内はリクナビ、タウンワークやスーモなどをはじめとするメディアでのマッチング事業がこれまで収益をメインを占めてきました。しかし、マーケット成長の天井感や参入障壁の低さゆえの競合の台頭などにより、メディア事業で高い成長率を維持することが難しくなっています。
そこで、リクルートが新たに国内での戦略に据えたのがSaasによるクライアントへの業務支援サービスの展開です。
これまでリクルートは人材領域だとクライアントの採用という課題に対してのみソリューションを提供してきました。いわばクライアントにとって、採用の課題がある時だけの関係性。しかし、これからは、SaasであるAirビジネスツールズにより、クライアントの経営課題全体に対してのソリューションを提供することを目指してます。
それにより、クライアントとの関係性は粘着度を増していきます。そして強くなった関係性をこれまで展開してきたメディア事業における優位性にしていく、といった世界観を目指しています。
実際、AirビジネスツールズはAirレジ、Airペイをはじめ、数々のプロダクトがリリースされていますが、ほとんどが無料です。中には、有料のプロダクトやフリーミアムのプロダクトもありますが、ほとんどが低価格。Airビジネスツールズで稼ぐというよりも、顧客との粘着性を強めることが目的であることが窺えると思います。今後順調にAirのアカウント数が拡大すると、もしかしたら、Saasでのマネタイズのフェーズに入るかもですが、今はアカウント数の拡大に戦略をおくでしょう。
<終わりに>
本記事では、今のリクルートの全社戦略について、グローバルと国内に分けてご説明してきました。今回は概要をざっくりとお伝えする内容なので、今後もっと決算を読み解きながら詳しく私の見解をお伝えする記事とかも展開できたらと思っております!
リクルートについての情報を少しでも収集したいという方はぜひ本ブログを今後もチェック頂けたら嬉しいです!
また、リクルートの企業文化については以下の記事にまとめておりますので、合わせてご参考にして頂けたらと思います!