「どうやったら幸せになれるか?」
この問いは多くの人が就活というタイミングで一度は考えた問いではないでしょうか。
なぜなら、人生において、仕事の時間は多くを占め、その仕事を左右するのが就活だからです。
本記事では、全世界でベストセラーとなっている『サイコロジー・オブ・マネー』をご紹介しようと思います。
サイコロジー・オブ・マネーの要約
まず本記事でご紹介する『サイコロジー・オブ・マネー』の主張を先にお伝えできたらと思います。
本著の主張は至極シンプル。「お金とうまく付き合うには、頭の良さよりも、行動が大切」ということです。
頭がいくらよかろうと、金融知識がいかにあろうと、自分にとっての幸せとは何か。自分の人生にとってお金は何を意味するのか。そして、その価値観にしたがった行動が伴って初めて経済的自立が成し遂げられると。
改めてですが、行っていることは至極当たり前に聞こえます。しかし、これがいざ行動しようとすると、また継続しようとするとできない。
マネーリテラシーについての本というよりも、どちらかというと自己啓発本に近いなといった印象です。
サイコロジー・オブ・マネーで展開される20個のテーマ
そんな『サイコロジー・オブ・マネー』ですが、構成はマネーに関してのテーマ20つで構成されており、1つ1つが独立しているので、とても読みやすいです。
ちなみに20個のテーマは以下の通りです。
①おかしな人は誰もいない
→あなたがこれまで経験したことは世界で起こったことのうち、0.000000001%に過ぎないが、あなたにとっては考えの8割に影響している。
②運とリスク
→何事も、見かけほどよくも悪くもない
③決して満足できない人たち
→お金もち=幸せでは必ずしもない
④福利の魔法
→ウォーレン・バフェットは65歳以降に大富を築いた
⑤裕福になること、裕福であり続けること
→良い投資=一貫して失敗しないこと
⑥テールイベントの絶大な力
→5割の確率で失敗しても富は築ける
⑦自由
→お金から得られることは、「時間」をコントロールできるようになること
⑧高級車に乗る人のパラドックス
→誰も持ち主には興味がない
⑨本当の富は見えない
→金持ちを誇示することは、富を減らす一番の要因
⑩貯金の価値
→唯一コントロールできることが一番のメリットをもたらす
⑪合理的>数理的
→冷静な数理的思考よりも、大まかな合理的思考
⑫サプライズ!
→歴史とは、未来を予測する地図ではない
⑬誤りの余地
→計画は、計画通りに進まない可能性を想定し設計せよ
⑭あなたは変わる
→長期計画は見かけよりも難しい
⑮この世に無料のものはない
→代償を払わずにリターンを得ようとしてはならない
⑯市場のゲーム
→「別のゲーム」をしているプレーヤーから学んではいけない
⑰悲観主義の誘惑
→悲観論は楽観論よりも賢く、もっともらしく聞こえる
⑱何でも信じてしまう時
→なぜストーリーは、統計データよりも強力なのか
⑲お金の真理
→本書を読んで学んだこと
⑳告白
→著者のサイコロジー・オブ・マネー
個人的に面白いと感じたテーマ3選
中でも私が読んで興味深いと感じた3つのテーマを本記事ではご紹介したいと思います。
テーマ④:複利の魔法
1つ目が「福利の魔法」です。
投資の必勝法はある。それは長期的に投資信託で運用し、ほったらかすこと。つまりじっと待つことであるというのが本テーマの主張になってます。
まあこの主張は色々はところで言われているので、真新しいものでもなんでもないですが、その根拠づけの例が面白かったので、ご紹介します。
例①:氷河期の仮説
何万年も昔、地球が幾度かの氷河期に見舞われたのをご存知の方も多いと思います。
しかし、”なぜ”氷河期が起こったのかの背景をご存知の方は多くはないのではないでしょうか。
氷河期の理由には幾つか諸説があるそうですが、本著で紹介されている仮説が「夏の温度が少し下がったから」だそうです。
つまりあるポイントで突然変異的に氷河期に突入したのではなく、夏の温度がすこーしだけ下がったことにより、夏の間に氷が溶け切らず、を毎年繰り返し、溶けきらなかった氷が堆積し続けることで氷河期になったというものです。
ある断面で切り取ると大きな出来事に見えますがその背景には、塵も積もれば山となるということですね。福利の重要さを示す面白い事例の1つでした。
例②:ウォーレン・バフェットの秘密
もう1つ、福利の重要性を示す例として紹介されていたのが、かの有名な投資家ウォーレン・バフェット氏です。
ちなみに今世界で最も利率が高い投資家をご存知でしょうか。名前は失念してしまいましたが、ウォーレン・バフェットではないそうです。
しかし、総資産ではウォーレン・バフェットが圧倒している。なぜか。
それは、ウォーレン・バフェットが幼少期から投資をしていたからだそうです。ウォーレンバフェットの今に莫大な資産のほとんどは65歳を越してからの投資によって構成されているそうです。
つまり、65歳までに元本を福利の力で大きくできたからこそ、65歳以降での投資で莫大なレバレッジをかけることができたということです。
テーマ⑥:テールイベントの絶大な力
2つ目は「テールイベントの絶大な力」です。
このテーマでは、「一部の経験や出来事がお金のほとんどを生み出す。5割の確率で間違っていても、トータルで大儲けできる」という主張です。いわゆる2割の顧客が8割の売り上げをもたらすことを示したパレットの法則と近いですね。
このテーマも例がなるほどなと思ったのでご紹介できたらと思います。
例:ディズニーの成功は400分の1の作品
かの有名な総合エンターテイメント企業ディズニーを知らない人はほとんどいないでしょう。
今や数々のエンターテイメントビジネスを手がける同社も創業時はアニメーション事業がメインでした。
しかし、実はディズニーのアニメーション映画の初期作品のほとんどが泣かずとばずであったことはご存知でしょうか。本著によると、ディズニーの成功は400分のたった1つの作品によってもたらされたと言います。
その作品とは『白雪姫』です。『白雪姫』が大幅にヒットしたことで資金に余裕が生まれ、その後、『ライオンキング』『アリエル』などの大ヒット作品が次々と生まれてきます。
つまり、かの有名なエンターテイメントの帝王企業でさえも無数の失敗をした先に成功のきっかけとなる兆しを掴み取っているということです。
テーマ⑦:自由
最後のテーマは「自由」です。
個人的にこのテーマが一番よかったです。
なぜなら本記事冒頭の「どうやったら幸せになれるか?」という問いに対して、最も参考になる記載があったからです。
本テーマでの主張は「お金から得られる最大の配当は時間をコントロールできるようになることである」ということです。
現代人は豊かさと引き換えに時間を失い、ストレスに苛まれている。いわゆる現代病から抜け出すための手段がお金であるという主張です。
私はこの主張結構なるほどなと思っていて、なぜかというと、昔の人ってもっと幸せになりたいとか思ってたのかなと。
つまり、現代はストレスが過剰になったことで、その相乗効果として、幸せになりたいと感じる人が増えているのではないか。
現代の人が考えるべきはいかに「何かを得るか」ではなく、いかに「何かを守るか」そのための手段がお金である。
そんな個人的な示唆を本テーマからもらえました。
『サイコロジー・オブ・マネー』を読んでの学び
最後に、本著の主張が「頭のよさより、行動」なので、私が本著を読み、学んだことを踏まえ、何を行動できそうかを述べてみようと思います。
行動①:貯金口座は100万までで他は全て投資信託へ
まず「福利の魔法」での学びを踏まえ、貯金<投資の比重関係にすることと、その仕組み化を行いました。投資も単株ではなく、投資信託にしました。
これまで積み立てNISAで一定の金額は投資信託に入れていたものの、貯金の金額が多かったので、なんか意味ないなと思い、貯金は上限100万まで。そのほかは投資信託に突っ込むとルールを決めました。
ルール、仕組みを作ることで、考えることなく習慣化できるので、おすすめです。
行動②:ブログをコツコツと
もう1つは「テールイベントの絶大な力」での学びを踏まえ、ブログを週一では記事をアウトプットするということです。
これはしっかり継続できるかわかりませんが、アウトプットが甘々でもまずは週一きっちりとアウトプットすることをしていきたいと思います。
もちろん最初は読者の方に有益なアウトプットではないかもしれませんが、必ずやテールイベントの力で超有益な記事をお届けできるようにアウトプットの量にこだわることで、質もあげていければと思います。
終わりに
以上本記事では昨年ベストセラーになった『サイコロジー・オブ・マネー』の要約、及び私個人が本著から得たことを書いてきました。
改めて、本記事の主張を書きます。
「お金とうまく付き合うには、頭の良さよりも、行動が大切」
さあ、あなたは本記事を読み終え、何を行動しますか?
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