今回、数々の外資系企業のトップを務められ、「ブランド再生人」として評され、多くの著書も出されている高倉豊さんのお話を聞く機会を頂きました!
団塊の世代を生きた伝説の経営者が今を生きる若者に伝えたいこと、それは一体何だったのでしょうか。高倉さんが変化の激しい今を生き抜くために大切だと考える3つのことをお伝えします!
人生にシナリオはない
「人生にシナリオはない」高倉さんが常に強調されていたコトバです。
素晴らしい経歴を持たれている高倉さんですが、数多くの決断において、先のことを考えて決断をしたことはあまりないといいます。
「目の前にあるチャンスを全力で掴み取る。そのために日々、準備をすることが大切である。」
人生において、ある程度の計画性はもちろん必要だと思います。しかし、予想外のことが起こるのが人生です。その予想外に対して、いかに柔軟に対応できるか。そのために先のことではなく、今に集中する。
未来は、今があるからこそあるのです。今できること、目の前にあるチャンスに対して、全力になれなければ、この先もきっと何に対しても全力になれないのではないでしょうか。
これから大事なのは希少性
また即断即決の高倉さんの決断軸として常にあったのが、「みんなとは違った方に進む」つまり少数派かどうかという判断軸を大切にしていたと言います。
高倉さんは英語を学ぶことは主流だった時に、あえてフランス語を学びました。当初、フランス語を話せる日本人は少なく、希少性が非常に高かったので、市場価値がぐんとあがったのです!
これは中々、面白い基準だなと思いました。そして僕も無意識のうちにみんなとは違ったことをしたいなという価値観があることにも気づきました。
今までは、全ての分野で平均点を取ることが求められてきました。しかし、これからはそれでは通用しません。社会では偏差値が高い人材は求められないのです。
例えば、20卒の就職活動がサマーインターンを幕開けに始まっています。多くの学生が大手有名企業のインターンにこぞって参加しています。友達がインターンに行き始めたから最近就職活動に対して、不安を抱えているという学生も多いのではないでしょうか。
大手有名インターンに行くことが普通の今、あえてあまり名が知られていないが、成長しているベンチャー企業のインターンに参加してみるという決断をしてみてはいかがでしょうか。
これだけは誰にも負けない!という武器を見つけ、その武器を磨きに磨くことがこれからの自体はより求められると思います。
たまたまを生かすも殺すも自分次第
最後に数々のユニークなアイディアで「ブランド再生人」として評されるようになった高倉さんですが、経営に役立つアイディアのほとんどはたまたまだったと言います。
たまたま青山の美容院にいるときにお客に外国人が多いことに気づき、美容室に英語が堪能な美容師を採用してはどうかと提案したところ、その美容室の売上は大きく上がったそうです。
この他にもたまたま直面した出来事が大きなアイディアにしてきたのが高倉さんの凄さです。
つまり何が言いたいかというと、ただ日常を漠然と思考せず、過ごすのではなく、一瞬一瞬に着目し、何か面白いアイディアが生まれるヒントは隠れていないかというスタンスで日々、生活する人が、今後結果を出せる人だということです。
おわりに
これから就職活動に臨む20卒の学生の方は、「企業が欲しい人材はどんな人材なのか」ということを常に考えて欲しいです。
よくESに「こんな経験をしたいから貴社に入りたいです。こんなスキルが欲しいので貴社を志望します。」といった内容をよく目にしますが、おそらく通らないです。
企業が求める人材、それは企業の売上を上げてくれる人、ただそれだけです。これを念頭に常に置いて欲しいと思います。企業が欲する人材、つまりその企業にとって売上増加に貢献できる人材になるために今何が必要なのかを考え、行動していくことをお勧めします。