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好調な日経平均株価の背景は何か

今日、日経平均株価は三ヶ月ぶりに1万3,000円台を回復しました。なぜ日経平均が好調に伸びているのかという背景について、今回調べてみました。そして、今後の展望についても少し私の見解を述べようと思います。

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アメリカ利上げによるドル高

日経平均は好調であるもっとも根元に要素はアメリカの利上げによるドル高だと言えると思います。日本と同様リーマンショック以降金融緩和を実施してきたアメリカですが、失業率の減少や物価向上による景気回復により、段階的に利上げを進めています。では、利上げによるドル高がどう日経平均株価に影響を与えるのかを具体的にみていきましょう。

新興国市場からの資金流出

アメリカが利上げを敢行することによって金利を求め、お金がアメリカに集まってきます。ではどこからお金がアメリカに集まってくるかというと、世界経済が下降気味だった際に人気の投資先となっていた新興国市場です。これにより、ブラジルやインドネシア、そしてトルコといった株相場は下降気味にあります。

すると投資は何を行うでしょうか。新興国市場からお金が流出していることを受け、先進国市場に資金を戻すようになるのです。これにより、日本株への投資が増えていると言えるでしょう。日本だけでなく、ドイツやフランス株も大きく上昇しています。

輸出企業の売上増加

 またドルが多く買われ、ドル高になるということはつまり円安になることを意味します。円安になると日本の輸出企業にとっては海外売上が為替によってカサ増しされるので、株価も上がっていると言えるでしょう。実際に、日本の時価総額一位であるトヨタの株価は円安傾向が強まった2018年3月を境に上昇傾向にあります。

今後の展望

アメリカは2019年までに3度の利上げを行うとみられています。またトランプ大統領が打ち出している法人税の大幅な引き下げも株価や為替を大きく左右する要素となるでしょう。

様々な要素がある中で、私は東京オリンピック以降に大きく円安が進むのではないかと思っています。理由は、日本国内市場の縮小が大きな要因でしょう。あまり、日本円をオリンピック後に買いたいと思う投資家が多くいるとはあまり思えません。